火造り加工程は、規定の焼なまし温度で均一に加熱し、数時間保持して炉中又は、
灰中で冷却いたします。刃物鋼で最も大切なことは炭化物を球状化するいわゆる球状化焼なましで、
焼入後のじん性を増しかつ、焼割れを防止することを主目的と致します。
焼なましは往々閑却されがちですが、特に高炭素の刃物は、球状化処理を施さない場合、焼入れ後に刃こぼれを生じたり又、
焼割れを生ずることがあるので、必ず実施の必要があり只、この際、鋼の表面脱炭拡散を起さぬ様に慎重に行うことが必要です。
(※球状化焼鈍の方法もあります)